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2020年04月28日
チューニングガイド トヨタ86 スバルBRZ 記事詳細
 ■チューニングガイド トヨタ86 スバルBRZ 拡大写真 

トヨタとスバルがジョイントして作り上げた86とBRZは、ハイパワーではありませんがNA2Lエンジンを1200kg程度の車両に搭載し、軽快できびきびとした走りに多くの車好きが魅了されています。

しかし、この時代にスポーツカーを作るのは並大抵な事ではないのでしょう。

ベースとなったインプレッサと比較しても多くのコストダウンがみられますし、ターゲットユーザー層ををスポーツカー好きのユーザーに限定しなかったために、スポーツ走行に向いていない部分が多く見受けられますので、まずはそういった部分をスポーツ走行向きに変えていくのが良いと思います。
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ステアリングラックのリジット化

まず最初にお勧めしたいのがステアリングラックをリジット固定する事です。
この部分のノーマルブッシュは非常に柔らかく、ノーマル車両でもそのたわみが分かるくらいで、ハンドリングは決まらず、ふらふらしたりハンドルがとられたりします。
足を変える、タイヤを変えるなどのチューニングを施した車両では、さらに顕著になるため最初にこの部分をやっておきたいです。正直ノーマル車両でもここをやるだけですごく楽しくなりますから本当にお勧めします。

ステアリングラックリジットカラー
パーツ価格18000円、交換工賃35000円(4輪アライメント込み)
オイルクーラーの装着

サーキット走行をすればすぐにオイル温度は130度を超え、夏場に一般道を元気に走るだけでもオイル温度は120度を超えてしまいますから、スポーツ走行を行うならオイルクーラーは必需品と言えます。
お勧めはHKSかレボリューションの品で共に比較的簡単に装着できるため工賃も節約できます。ただ真夏のサーキット連続走行では共に少々力不足で、真夏に連続走行を行うなら前記のボルトオンタイプではなく、車両パーツの加工を伴うワンオフ製作品を装着する必要があります。ワンオフの場合は値段は様々ですが工賃込み15万円〜となります。
またサーキット走行を行わないのでしたら、クスコの製品は装着も簡単で値段も安くお勧めです。
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ブレーキの強化

ノーマルブレーキではオイル温度同様、スポーツ走行に向いているとは言えません。ノーマルのブレーキシステムを使用するワンメイクレースでは、レースごとにローターとキャリパー、パッドを交換するくらいですから、できれば対向ブレーキキャリパーに大型ローターを装着したいです。特にハチロク、BRZはフェンダー加工無しに255や265と言った太いタイヤを装着する事が出来ますので、その場合はパッド交換のみのスポーツ走行はフェードとの戦いになると思います。

ストリート走行のみの方でもできればパッドは交換した方が良いと思います。

ブレーキをシステムで交換する場合、ホイールやタイヤサイズによっても選択肢が変わってきますが、おおむね下記のようにシステム構成していただくと良いと思います。

・215、225幅の17インチタイヤの場合:フロント330mmローター+APレーシング PRO5000R、CP9200、CP6600等の4POTキャリパー。リアは330mmビックローターキットがおすすめです。

・255幅の17インチタイヤの場合:フロント343mmローター+APレーシング PRO5000Rの4POTキャリパー、もしくはPRO5000R、CP9040、CP5555などの6POTキャリパー。リアは330mmローター+APレーシング PRO5000Rリア用、ワールドラディカルリア用がおすすめです。

・245、265幅の18インチの場合:上記の255幅用ブレーキキットとキャリパーは同じで、ローター直径を、フロント355mm、リア343mmとするのがおすすめです。

ブレーキは余裕があればあるほどストリートでもサーキットでもフィーリングが良いですが、せっかくのライトウエイトスポーツなので軽量も意識して選択したいところです。
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