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2020年08月30日
メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。 記事詳細
 ■メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。 拡大写真 

メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。

ルノーの現行車種の中で最速であろう車が、このメガーヌ4RSトロフィーだと思います。

足回りは市販車としてはかなり固く仕上がっており、タイム狙いのサーキット走行でなければノーマルでもそれなりに行けそうですが、例のごとくブレーキは少し厳しいものが付いています。

ローター直径は、フロントは355mmもあるのですが、問題はその厚さで28mmしかありません。これではサーキットではオーバーヒート間違いなしで、せめて32mm、出来たらそれ以上の厚さが欲しいのです。
ちなみにランエボはエボ5から32mm厚ですし、FD3Sも後期仕様は32mmなので、こだわったスポーツカーは総じて厚いローターを採用しています。

また、パッドの直径方向の大きさは62mmもあるため、初期制動が強めという事が分かります。

ローターを薄くすれば早く発熱し、ブレーキを踏んだらすぐに効くようになりますし、パッドの直径方向の大きさが大きいほど、ブレーキを踏んだらすぐに効くようになりますから、乱暴に言ってしまうと、このブレーキはチョンと踏むとがくっと効いて奥がないと言えますし、運転した感じも同様でした。

欧州のブレーキテストを簡単にクリヤするため、自動車メーカー全体がこっち方向にブレーキを作ってきているので、仕方ない流れですが、スポーツカー好きには好まれるものではありませんから、リニアに効くブレーキにすべくパーツを作っていきたいと思います。
 ■メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。 拡大写真 

フロントナックルは、アルミ製の凝った作りでキャリパーはラジアルマウントされます。

実はこの形式のナックルは、キャリパーブラケットを作りにくくキャリパー交換の天敵です。今回も試行錯誤しましたが、ボルトオンで装着できるキャリパーはデチューンになってしまいそうなものしかなく、結局はナックルの加工をしてAPレーシングのキャリパーを装着する事にしました。

レーシングカーを作るなら一般的な工程ですが、ボルトオンキットがたくさんある昨今ですと、受け入れてもらいにくいブレーキキットになりそうですね(苦笑)
フロントナックルは、アルミ製の凝った作りでキャリパーはラジアルマウントされます。

実はこの形式のナックルは、キャリパーブラケットを作りにくくキャリパー交換の天敵です。今回も試行錯誤しましたが、ボルトオンで装着できるキャリパーはデチューンになってしまいそうなものしかなく、結局はナックルの加工をしてAPレーシングのキャリパーを装着する事にしました。

レーシングカーを作るなら一般的な工程ですが、ボルトオンキットがたくさんある昨今ですと、受け入れてもらいにくいブレーキキットになりそうですね(苦笑)
 ■メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。 拡大写真 

パッド当たりの確認用写真しか撮っていなかったので、写真からは全然分かりませんが、ルノー車らしく、リアローターにハブベアリングが内蔵されています。

ざっくりと言えばローター交換はできない構造です…。

ただ、フロントだけ強化しても制動性能としてはむしろ悪くなりますし、試運転させていただいた感じからは、むしろリアをより強化したいので、こちらもフロント同様にフル加工してでもローターを交換するつもりです。

また、ローターはソリッドディスクなので、本来はベンチディスクに交換したいところですが、キャリパーにサイドブレーキが内蔵されていて、キャリパーの交換が極めて難しいのと、FF車両なので今回はソリッドディスク&ノーマルキャリパーのまま、ローターを大型化したいと思います。

ちなみにWTCCを走るレーシングカーも、FFマシンの多くはリアはソリッドディスクなんです。
もちろん、フロントより先にオーバーヒートしないよう、また高温時にゆがんだりしないよう、むしろベンチディスクよりも材質、熱処理、設計はこだわったものにする必要がありますが…。
パッド当たりの確認用写真しか撮っていなかったので、写真からは全然分かりませんが、ルノー車らしく、リアローターにハブベアリングが内蔵されています。

ざっくりと言えばローター交換はできない構造です…。

ただ、フロントだけ強化しても制動性能としてはむしろ悪くなりますし、試運転させていただいた感じからは、むしろリアをより強化したいので、こちらもフロント同様にフル加工してでもローターを交換するつもりです。

また、ローターはソリッドディスクなので、本来はベンチディスクに交換したいところですが、キャリパーにサイドブレーキが内蔵されていて、キャリパーの交換が極めて難しいのと、FF車両なので今回はソリッドディスク&ノーマルキャリパーのまま、ローターを大型化したいと思います。

ちなみにWTCCを走るレーシングカーも、FFマシンの多くはリアはソリッドディスクなんです。
もちろん、フロントより先にオーバーヒートしないよう、また高温時にゆがんだりしないよう、むしろベンチディスクよりも材質、熱処理、設計はこだわったものにする必要がありますが…。
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