BMW Z4Mのリアロアリンクの製作をしています。
ネットを見るといくらでも市販のものが売っているのですが、僕が見つけたものは全て一般的なターンバックル構造で、リンクの車体側固定部とナックル側固定部の2か所を調整時に緩めたり締めたりする必要がありました。
ただし、この状況ですと現実的にはアライメント調整は出来ません。と言いますのも車体側のアーム装着部は袋構造になっていて、工具が入らないため、ピロボール等のナットを緩めたり締めたり出来ないのです。
気が利いていて、ナット部がサブフレームの袋部分から出ている構造のものもありましたが、それでもマフラーが邪魔をして工具をスムーズに入れる事は出来ません。
スムーズに微妙なアライメント調整をするには、ナックルに近い部分だけで伸縮できるようにする必要がありますから、そういったアームを作る事にしました。
完全ワンオフなのですが、ナックル装着部の近くにターンバックルを設ける事で、アライメント作業をスムーズに行う事が出来るようにしました。
アライメントは、走りを重視なさる方なら何度も取る事になるため、簡単確実に作業できるようにしておくのは重要な事なので、高くてもやっておく価値はあると思います。
■BMW Z4M用のリアリンク制作 拡大写真
車体側の取り付け点は、このように袋構造になっているために、一般的なピロボールを使ってしまうとスパナをかける事が出来ないです。
車体側の取り付け点は、このように袋構造になっているために、一般的なピロボールを使ってしまうとスパナをかける事が出来ないです。
■BMW Z4M用のリアリンク制作 拡大写真
ナックル側にターンバックルを設置する事で、アライメント作業を緻密に行う事が出来るようになります。
今回の設計ではノーマルキャンバーからネガティブ方向に2度以上調整できるようになるため、ネガティブ4度半くらいは調整が可能になります。
実際には3度半くらいまで調整できれば良いのでしょうけど、少し調整範囲を増やしても製作費用は変わらないので、大胆に可変するように作りました。
ナックル側にターンバックルを設置する事で、アライメント作業を緻密に行う事が出来るようになります。
今回の設計ではノーマルキャンバーからネガティブ方向に2度以上調整できるようになるため、ネガティブ4度半くらいは調整が可能になります。
実際には3度半くらいまで調整できれば良いのでしょうけど、少し調整範囲を増やしても製作費用は変わらないので、大胆に可変するように作りました。