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2023年03月14日
アルピーヌA110S ノーマルの考察 記事詳細
 ■アルピーヌA110S ノーマルの考察 拡大写真 

軽くコンパクトな車が大好きな自分としては、アルピーヌA110はまさにストレートど真ん中で、アルファ4Cかアルピーヌかのどちらかを購入したいと目論んでいる車でもあります。

A110のピュアは畑野自動車さんのご協力でたくさん乗らせていただいたのですが、A110Sのノーマルは初体験でした。

第一印象としては「動きに矛盾がある」で、個人的にはピュアエディションの方が良いと思いました。
Sはスプリングに過度なプリロードが入っているため、伸びと圧のサスペンションの動きにちぐはぐさがありますし、スタビライザーも固すぎるためバタバタとしてしまっていますが、その割にダンパーの減衰は弱めなので、びしっとした安定感がなく、どこにいくか予測がしにくいのです。
特にリアスプリングはヘルパー部分があるため、高速コーナーでのインリフトは顕著で少し怖いくらいです。
またアーム長が短いため、リアのストローク変化に対するジオメトリ変化は大きく、その点もマイナス要素です。
そういった点でSはピュアよりストロークしませんから、サーキットのようなフラット路面で走らせるだけならSはポイント高いと思います。

ただ、こういった感じの足のセッティング(ジオメトリ変化ではなく、アブソーバーとばねのバランス)は最近のスポーツカーはほぼみな同じで、ポルシェ911GT3やヤリス、マクラーレン、ロードスターなども非常に似ていますから、ある意味多くのユーザーさんの要求なのかもしれませんね。

ピュアは「結構よい」と言う印象なので、個人的には足を変えるならSもおすすめですが、ノーマルで乗るならピュアの方が多くの方にとって評価が高い車に思います。

あと、メガーヌ2RSと同じフロントキャリパーはかなり厳しいです。効きが不足しているのは当然として、スイッチのように効き奥の無いフィーリングは困りものです。真綿を締めるように…の真逆のフィーリングです。
ただ、A110のフロントナックルはラジアルマウントのキャリパーがそのままつく構造なので、キャリパー交換し前後バランスを最適化しようとすると、355mm程度のローターサイズを持つキャリパーキットとリアローターが必要になり、そうなるとノーマルホイールを使う事が出来ずホイールも交換する必要がありますから、第一段階のブレーキチューンとしては大掛かりになってしまいます…。

色々と短所を書きましたが、仕事柄欠点ばかりに目がいくのですが、欠点はこのくらいなので、基本的にはとてもポテンシャルのある良いスポーツカーだと思います。
ますます4Cとどちらにするか悩んでしまっています…。
 ■アルピーヌA110S ノーマルの考察 拡大写真 

フロントのアームレイアウトは極めて自然で良いと思います。

ダブルウイッシュボーンで過度にスプリングのレバー比をつけていないのもすごく良いと思います。
レバー比が多い場合、ショックアブソーバーの減衰も固いばねに合わせる必要があり、結果乗り心地は固くせざるを得ないですし、そうなるとしなやかな足は作りにくくなります。

ただスタビに関しては太すぎで、かつ曲がりくねったレイアウトなのでリニアにしならずバタバタとした動きになってしまいます。
アームレイアウトが良いので惜しいきがします。

フロントのアームレイアウトは極めて自然で良いと思います。

ダブルウイッシュボーンで過度にスプリングのレバー比をつけていないのもすごく良いと思います。
レバー比が多い場合、ショックアブソーバーの減衰も固いばねに合わせる必要があり、結果乗り心地は固くせざるを得ないですし、そうなるとしなやかな足は作りにくくなります。

ただスタビに関しては太すぎで、かつ曲がりくねったレイアウトなのでリニアにしならずバタバタとした動きになってしまいます。
アームレイアウトが良いので惜しいきがします。

 ■アルピーヌA110S ノーマルの考察 拡大写真 

リアのサスペンションアームは、横置きミッドシップの弊害をガッチリ受けており、アッパーアームは15cmほどの長さしかありません。(定規は適当な位置に置いてあるだけです)

ここまで短いと、ストロークに対するジオメトリの変化は大きく、唐突な動きになるのは避けられませんから感心できるパッケージではないと思います。

車高調の開発においては極めて良いと思えるセットを見つけていますので、今後は「今のセットが本当に良いのか?」を検証していくことになると思いますが、車高ダウンはあまり出来ない車であるのは確かですね。
ただ、ノーマルで結構低いので見た目の面で下げる必要性は低いように思います。
リアのサスペンションアームは、横置きミッドシップの弊害をガッチリ受けており、アッパーアームは15cmほどの長さしかありません。(定規は適当な位置に置いてあるだけです)

ここまで短いと、ストロークに対するジオメトリの変化は大きく、唐突な動きになるのは避けられませんから感心できるパッケージではないと思います。

車高調の開発においては極めて良いと思えるセットを見つけていますので、今後は「今のセットが本当に良いのか?」を検証していくことになると思いますが、車高ダウンはあまり出来ない車であるのは確かですね。
ただ、ノーマルで結構低いので見た目の面で下げる必要性は低いように思います。
 ■アルピーヌA110S ノーマルの考察 拡大写真 

エンジン本体の冷却は、このダクトとトランク部分のスリットから入れて、リアタイヤハウス付近に排出しますので空力への影響は少なく流石な内容になっています。

ラジエターはフロント設置なのですが、エアロボンネットがとても空力に効きそうなレイアウトになっていてしびれました。
エンジン本体の冷却は、このダクトとトランク部分のスリットから入れて、リアタイヤハウス付近に排出しますので空力への影響は少なく流石な内容になっています。

ラジエターはフロント設置なのですが、エアロボンネットがとても空力に効きそうなレイアウトになっていてしびれました。
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