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2020年04月27日
ブレーキキャリパーの開きについて 記事詳細
 ■ブレーキキャリパーの開きについて 拡大写真 

ブレーキのトラブルの中でも多く耳にするのが「キャリパーが開いた」という事ではないでしょうか?
言葉のとおり、本来ローターと並行になっていないといけないキャリパーが、経年劣化などによってハの字に開いてしまう事を言います。

キャリパーが開いてしまうと、パッドがローターの外周部分にしか当たらなくなるので良い事ではありません。
直径方向の寸法が50mmあるパッド(D50パッド)で、もしローターの外周方向20mmしか当たらないとすると、D20のパッドを使っているのと同じ事ですから、制動力も下がりますし、何よりもフェードしやすくなってしまいます。

キャリパーの開きによる弊害は下記のような事が考えられ危険です。
・ブレーキの効きが落ちてしまう。
・ブレーキがフェードしやすくなってしまう。
・パッドの温度が上下しやすくなりジャダーなどが出てしまう。

キャリパーの開きの判断としては、写真のようにローターの外周と内周方向で当たり方が違う場合はほぼ開いています。
また、パッドの外周方向と内周方向の残量を測定し、0.5mm以上残量が違っていても注意が必要です。

また、剛性の低いキャリパーは、ブレーキをかけた瞬間に開き、緩めると元に戻るので、油圧をかけていない時に測定して開いていないとしても、踏めば開きますので、開いてしまったキャリパーと同じだと言えます。
これらキャリパーは、踏みはじめに空走感が強く、ペダルから足を離してもブレーキを引きずりますから、フィーリングとしては良くありませんが、純正キャリパーや社外キャリパーのほとんどは剛性が低いのが現実です。
ちなみに写真の車両は、走行3000kmのアウディRS3です…。

何かフィーリングが良くない、同じパッドを使っているのに最近フェードするようになった等のお悩みをお持ちの方は、一度ご相談ください。
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