■GRヤリス用 APレーシングブレーキキット発売開始します。 拡大写真
GRヤリス用のAPレーシングブレーキキットを発売開始します。
久しぶりに発売になった熱いスポーツカー「GRヤリス」ですが、市販車のご多分に漏れずブレーキに関しては少々中途半端な印象があります。
一番改善したいのは、前のめりでつんのめりながら効くブレーキ姿勢で、正直リアが浮いてくるのは、高速走行時のブレーキングでは恐怖の原因になってしまいますから、リアが沈み込むようなブレーキとしたいです。
また、ノーマルの前後バランスでは著しく前ばかりが効くため、少し強いブレーキング時にはフロント側のみすぐにABSが介入しますから、結果制動距離も伸びますし、ブレーキのコントロールもしにくいです。
実は競技用のRCはフロントのみローター径を小さくし、前後バランスを向上させています。メーカー的にはグラベル用の小さなホイールが使用できるようにと言っていますが、それ以上に非舗装路面ではブレーキコントロールはさらにシビアになりますから、イニシャルの状態での前後バランスの向上を果たしたいのだと思います。
前後バランスの適正化を達成するにはリアブレーキの大型化をすれば良いのですが、実はヤリスGRには致命的な問題があり、ローター直径に関しては十分な大きさなのですが、厚みが舗装路面のハードブレーキングを前提とした場合は足りないのです。
例えばフロントは28mm厚なのですが、約30年前のスポーツカーのFD3S RX7ですら後期型は32mm厚ありますし、似たようなレイアウトのランエボも同じく32mmあります。
ローターの厚み=熱容量と言ってしまっても良いので、直径に対し薄いローターはハードブレーキング時にゆがみが発生しやすいので、リアのローターサイズを大きくしてバランスを取っても、サーキットなどでは結局フェードしたり、フロントローターが熱でゆがんだりしますから、前後ブレーキキットでの交換を基本として考えたいところです。
ただ、逆に言えばハードではない走行、たとえば一般道のみで前後バランスの適正化を図り「沈み込むようなブレーキ」を達成するなら、リアローターの大径化だけで充分とも言えますから、デッキとしてはリアはキャリパーフルキットに加え、ビックローターキットをご用意しました。
フロントに関しては直径は十分大きく、厚さがボトルネックとなりノーマルキャリパー使用前提では、熱に対しての大幅な性能向上が厳しいため、キャリパーフルキットだけのご用意としました。
おすすめの組み合わせ(価格はすべて本体価格)
ストリート主体で前後バランスの適正化を目的とする場合。
ストリート主体でしたら、リアのみビックローターキットを導入なさる事をお勧めします。前後パッドはノーマルで十分に思いますし、ノーマルホイールにも対応してくれます。
・リア ビックローターキット 330mm
2ピース 185000円
3ピース 225000円
ストリート+走行会レベルの場合。
フロントは6POTの方がジワリと効き、コントロールしやすいのでコントロール性重視の場合は6POTをお勧めします。
フロントはローター厚を増したAPレーシングのキットとし、リアはビックローターキットとする事で比較的コストパフォーマンスよく、性能を大幅向上可能です。
フロントのお勧めキット
・CP9040 6POT 355mm−32mmキット
600000円
・CP5555 6POT 355mm−32mmキット
645000円
・PRO5000R 6POT 355mm−32mmキット(ノーマルホイール対応)
667000円
・PRO5000R 4POT 355mm−32mmキット(ノーマルホイール対応)
577000円
・ラディカル 4POT 355mm−32mmキット
535000円
リア ビックローターキット 330mm
2ピース 185000円
3ピース 225000円
サーキット主体、ストリートでのフィーリングにこだわる場合。
ブレーキフィーリングや限界時のコントロール性能を上げるため、リアにもキャリパーキットを導入する事をお勧めします。
ローター厚みが厚くなり、4POT化する事とも相まってリアの効きが極めて安定します。
また、フロントは6POTとする事で、さらにジワリと効くブレーキとなり、最大効き付近
のコントロール性が上がり、結果大幅に制動距離が短くなります。
ハードユースの場合は、32mm厚よりもさらに厚い36mm厚のローターの導入をお勧めします。36mmローターとなる事でブレーキ温度が安定し、フィーリングは一気に向上します。
フロントのお勧めキット
・CP9040 6POT 365mm−32mmキット
605000円
・CP5555 6POT 365mm−32、36mmキット
655000円
・PRO5000R 6POT 365mm−32mm、36mmキット(32mmはノーマルホイール対応)
675000円
リアのお勧めキット(下記はすべてノーマルホイール対応、ローターは3ピースタイプになります)
・PRO5000R 4POT 332mm−28mmキット
635000円
・ラディカル 4POT 332mm−28mmキット
595000円
・CP9202 4POT 332mm−28mmキット
625000円
・CP5107 4POT 332mm−25mmキット(リア用の中で最軽量)
625000円
この他にもレース用モノブロックキャリパーや、リア用の2POTキャリパーなど、無限の組み合わせが考えられます。ぜひお問い合わせください。
リアのキットに関してはサイドターンに対応した、スチールベルのタイプも製造可能です。
■GRヤリス用 APレーシングブレーキキット発売開始します。 拡大写真
フロントにPRO5000R 6POTキャリパーを装着した参考写真です。
ローターサイズは365mmと少し大径化しました。ローター厚は走行会レベルでの使用との事で重さも重視して32mm厚としました。
このキャリパーとローターサイズなら、スペーサー無しでBBSノーマルホイールを装着する事が出来ます。
フロントにPRO5000R 6POTキャリパーを装着した参考写真です。
ローターサイズは365mmと少し大径化しました。ローター厚は走行会レベルでの使用との事で重さも重視して32mm厚としました。
このキャリパーとローターサイズなら、スペーサー無しでBBSノーマルホイールを装着する事が出来ます。
■GRヤリス用 APレーシングブレーキキット発売開始します。 拡大写真
リアにラディカル4POTキャリパーを装着した例です。
ローターサイズは332mm−28mmとしています。この組み合わせならリアが悲鳴を上げる事はほぼ無いと言えますし、キャリパーにはダストブーツを装着していますので、豪雪地帯でも安心して使用できます。
よりサーキット志向の方は、PRO5000Rの方が軽く、ペダルフィールも良いのでそちらをお勧めします。
リアにラディカル4POTキャリパーを装着した例です。
ローターサイズは332mm−28mmとしています。この組み合わせならリアが悲鳴を上げる事はほぼ無いと言えますし、キャリパーにはダストブーツを装着していますので、豪雪地帯でも安心して使用できます。
よりサーキット志向の方は、PRO5000Rの方が軽く、ペダルフィールも良いのでそちらをお勧めします。