GRヤリス用 車高調整サスペンションを発売します。
GRヤリスはノーマルでもかなり高い完成度の足回りとなっていますが、比較的柔らかめのばねを使い、アウト側をバンプラバーでロール制御するやり方なので、インリフトしやすくリニアさに欠けるところがあります。
よりリニアに、かつ楽しく速い車にするには、やはり足のチューニングは必要不可欠だと思います。
ノーマルタイヤとホイールを前提とした場合、ストリート+サーキット用の車両に仕上げるとすると、フロント9k、リア12.5kがベターに思います。
ちなみにノーマルはざっくり前後4kのばねを使い、リアの方がバンプラバーによるバネレートの増加が大きく、インリフト気味なのと相まって、姿勢制御を外すと結果としてオーバーステアが強い車になっています。
そのオーバーを消すためなのか、操安性を上げるためか、フロントよりリアキャンバーが大きくネガティブとなっていますので、出来たらリアのキャンバーをより立てて、フロントはより寝かす方向(ネガティブ)としたいです。
デッキではフロントはショックアブソーバーの付け根の位置変更で、20mmダウンで3度となるようにしていますが、リアは悲しい事にノーマルでは調整できないため、変更せずの2度半となっています。
調整式のアームを作ろうかとも思いましたが、今後、色々なところからアームが出てくることが予測できるので、第一段階はノーマルのままとしましたが、フロントはしっかり感を出すためクスコ製のピロアッパーを装着しました。
リアのキャンバーを立てる事が出来れば、リアのばねはより柔らかく出来るため、乗り心地には有利になっていくと思います。
9k、12.5kのバネレートは、バンプラバーを使わない状態でバランスさせた数値ですが、乗り心地を重視するなら、リアのバンプラバーを使う方向にしてリアのバネレートを下げると、ストリートでの乗り心地は良くなっていきますが、バンプラバーに当たった時点から、インが伸びていく事でロール進行しますから、高速コーナーでは少し怖いですし、リアのレスポンスが悪くなるので、走りだけを考えると少し劣ると言えます。
ただ、そこのバランスを取るのがチューナーの仕事なので、ご要求はどんどんぶつけてください。真剣にお応えします。
乗り心地重視でサーキットと両立するなら、フロント8k、リアは8〜9kくらいとしてバンプラバーを併用すると良いと思います。
ストリート快速ならフロント6k、リア5k+バンプラバーのセッティングが良いと思います。
タイヤを太くし、浅いオフセットのホイールで、サーキットだけの運用となるなら、フロント14k、リア16〜17kあたりになると思います。
タイヤが太くなるとアンダーステアが出にくくなるため、リアのバネレートは相対的に下がる傾向になってきます。
これらのバネレートは私たちの車高調以外でも、おおむね外れないでしょうから、バネレート選択にお役立てていただけたらと思います。
GRヤリス 4WDターボ用車高調 税抜き価格
725,000円 リアのみ別タンク付き
475,000円 別タンク無し