FL5型シビックタイプRに、APレーシングのPRO5000Rを装着しました。
FF最強とも呼ばれる、FL5シビックタイプRですが、この車種もブレーキバランスは完全に前寄りで、かつノーマルローターの厚みが薄いため(リアはなんとソリッドディスク)、熱容量に問題がある車だと言えます。
今回は問題を解決するべく、フロントに355mmー36mm厚ガーランドローターと、APレーシングPRO5000R 6POTキャリパーを、リアには「M&Mホンダ」さんの330mmビックローターキットを装着しました。
前寄りのブレーキバランスの場合、ブレーキング時にリアが浮きやすく、早期にフロントがロックしABSが介入するため、制動力と言う点でも本来の性能を発揮しませんし、ABS介入によってフロントブレーキの発熱量が多くなるのが問題となりますので、リアにビックローターを装着し前後バランスを適正化し、フロントには6POTキャリパーを装着する事でブレーキのコントロール性向上を図っています。
またPRO5000Rは36mm厚ローターが使用できるため、ローター厚を厚くしサーキットなどにおける熱容量の向上を達成しています。
試運転した感じでは狙った通りの仕上がりとなっていて、このシビックも安心して乗れるようになりました。
リアブレーキの効きが上がる事で、ブレーキング時に車両が沈み込むように効くようになるため、安定したブレーキングが可能になるのです。
ハード走行をなさらない方なら、M&Mさんのリアビックローターのみの投入もお勧めです。
ハード走行をなさる方でしたら、やはりフロントのAPレーシングキットも同時装着なさった方が悩みが減って良い気がしますが、ハード走行の程度によってはリアのソリッドディスクがボトルネックとなるため、リアブレーキのベンチレーションディスク化かつ大型化が可能となる、電動パーキング専用キャリパーとAPレーシング4POTキャリパーの投入をした方が良いかもしれません。
その場合はフロントに380mmローター、リアは355mmローターと言った組み合わせも可能となるため、ブレーキ性能を一気に別次元まで向上させることが可能です。
今回装着したブレーキのノーマルとの比較は下記になります。
フロント
キャリパー:ノーマル4POTからAPレーシング6POT
ローター:ノーマル350mm−30mmから、ガーランド2ピース355mm−36mm
リア
ローター:305mmから330mm