DECKのデモカーとしては、久しぶりのマツダ、そしてFR車両となる「ND5RC ロードスター」です。
個人的に大好きな車で、NA,NB型を個人所有していた事もありますので、NDが納車されるのは本当に楽しみでした。
待ちに待って納車された新型ロードスターは、周囲の下馬評のとおり優秀な車でした。が、残念ながら、自分がロードスターに要求している部分に関しては今一つでした。
私がロードスターに要求しているのは、ライトウエイトスポーツとして唯一の存在と言う事なのですが、ノーマルは、軽さやコンパクトさは伝わってきますが、正直スポーツ「していない」のです。
特にハンドルを軽くソーイングしても、左右にぺたぺたロールが進むだけで、ノーズが向きを変えない乗用車的なハンドリングは、絶対に受け入れがたいものでした。
また、今の車らしく優等生的なまとまりをしていますが、「唯一の存在」と言う感じはあまりせず「ただ小さくて軽いオープンカー」というキャラクターなのは改善したいポイントでした。
ノーマル車両のインプレッションを終え、足回りの改善点としてピックアップされたのは下記のとおりです。
・コーナリング速度があまり速くない。
正直、車両は重くても、太いタイヤを使用したスポーツカーよりも、コーナリングスピードが速くありません。特にライバルのS660の方が明らかに速いのです。ロードスターは、スピードにとらわれないスポーツカーですが、やはりライバルに負けない速さは必要だと思います。
・ステアリングの反応が今一つ。
普通の乗用車のように、こぶし1個分位をソーイングしても、ノーズが向きを変えないのは、スポーツカーではないと思うのです。
・特別感の少なさ。
この車じゃないと駄目なんだ!と言うような特別感が乏しいように感じます。人によって様々でしょうが、NA型が一番多く持っていて、NB型になって少し減って、NC型で少し増えたような気がします。他の車で代用できないような雰囲気、においが欲しいのです。私としては切れ味の鋭い乗り味として特別感を増していきたいと思います。
・高速走行で振られる。
高速道路のわだちや一般道のギャップで「ふらふら」するのです。もっとビシッと走ってほしいと感じました。デモカーとして買ったのは、リアスタビライザーが付かないベースグレードでしたが、リアスタビライザーを装着しただけでこの部分はかなり改善しましたから、ベースグレードオーナーの方でふらふらすると感じておられるのでしたら、リアスタビライザーの装着をお勧めします。
これらの不満点は、ND型ロードスターが高性能なため目立つとも言えますので、ND型の良さは失わないように心がけチューニングをスタートしました。