APレーシング ブレンボ ブレーキキャリパーキット、オーリンズ車高調等の販売、ワンオフ制作。自動車レース チューニング メンテナンス 車検
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2020-08-31.
空冷ポルシェのエンジン不調。
今でこそハイチューンのスポーツカーを気軽に乗る事が出来るようになりましたが、20年位前まではチューニングカーはおろか、ノーマルのフェラーリやポルシェでさえも、ストリートでのんきに乗る事は出来なかったように思います。

特に空冷ポルシェはRRエンジンマウントと言う事もあり、走りも管理も気難しい車です。

今回もしばらく快調だったエンジンがぐずりはじめましたので、すぐさまエンジンを製作したプロモデットさんに入庫する事になりました。

空冷NAで400馬力近いチューニングエンジンなので、走りは本当に楽しく、しかも速いです。ただ少し気難しい(笑)

その気難しい車をなだめすかし、乗りこなす事が辛くもありますが、最高の喜びなんですよね。
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2020-08-30.
メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。
メガーヌ4RSトロフィーのブレーキチューニングを開始します。

ルノーの現行車種の中で最速であろう車が、このメガーヌ4RSトロフィーだと思います。

足回りは市販車としてはかなり固く仕上がっており、タイム狙いのサーキット走行でなければノーマルでもそれなりに行けそうですが、例のごとくブレーキは少し厳しいものが付いています。

ローター直径は、フロントは355mmもあるのですが、問題はその厚さで28mmしかありません。これではサーキットではオーバーヒート間違いなしで、せめて32mm、出来たらそれ以上の厚さが欲しいのです。
ちなみにランエボはエボ5から32mm厚ですし、FD3Sも後期仕様は32mmなので、こだわったスポーツカーは総じて厚いローターを採用しています。

また、パッドの直径方向の大きさは62mmもあるため、初期制動が強めという事が分かります。

ローターを薄くすれば早く発熱し、ブレーキを踏んだらすぐに効くようになりますし、パッドの直径方向の大きさが大きいほど、ブレーキを踏んだらすぐに効くようになりますから、乱暴に言ってしまうと、このブレーキはチョンと踏むとがくっと効いて奥がないと言えますし、運転した感じも同様でした。

欧州のブレーキテストを簡単にクリヤするため、自動車メーカー全体がこっち方向にブレーキを作ってきているので、仕方ない流れですが、スポーツカー好きには好まれるものではありませんから、リニアに効くブレーキにすべくパーツを作っていきたいと思います。
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2020-08-29.
R33スカイラインに、APレーシングのプロポーショニングバルブを装着。
R33スカイラインに、APレーシング製のプロポーショニングバルブを装着しました。

プロポーショニングバルブは、ブレーキの油圧がある一定以上に上がらなくするためのもので、通常はリアに使いリアのロックを抑えるために使います。

ある一定以上上がらないというのがポイントで、ブレーキを強く踏み込むことで、どんな車でもノーズダイブするのですが、ノーズダイブするという事はフロント荷重が増え、リア荷重は減るという事になります。
その減った荷重分リアの油圧を下げる事で、最適な前後のブレーキの効きを維持する事が出来るのです。
バランスを最初からフロント7、リア3と言うように固定比率でレギュレーター的に作動してしまうと、少しだけブレーキを踏んだ時はリアブレーキの効きが弱く、その状態で前後の効きをそろえると、今度はハードブレーキではリアが効きすぎるという事になってしまうのです。

基本的にはAP RACINGかティルトンのものがプロポーショニングバルブとして作動し、ウイルウッドのものはレギュレーター的に作動します。
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2020-08-24.
S2000にAPレーシング PRO5000Rを装着
S2000にAPレーシングのPRO5000Rを装着しました。

S2000は設定ホイールオフセットが深いため、対向キャリパーにするとホイールの選択肢が少なくなってしまいますから、今回は28mm厚のローターとし、更にナックルに干渉しない程度に、ローターのオフセットを車体奥へと変更して装着する事で、装着できるホイールに幅を持たせることにしました。

フェンダーの爪折りや、オーバーフェンダーを装着し、ホイールとキャリパーのクリアランスを確保できる場合は、より厚い32mm厚のローターの方が熱に有利になります。

また、前後バランスを最適化するため、リアにはビックローターキットを装着しました。
ただ、S2000のノーマルはソリッドディスクのため、あまり大きくする事が出来ないので、リアに制作可能な限りの大きいローターを装着し、それにフロントを合わせる作戦としたため、リアは315mm、フロントは305mmとしました。

本当はベンチレーテッドディスクとしたいので、他社さんのキットを探しましたが、厚み14mmや16mmのベンチレーションですと、ベンチレーション効果は無いに等しく、パッド当たり面のローター厚みも少なくなるため、逆にソリッドディスクよりローターがそってしまったりしますから、今回はソリッドディスクとしました。

ただ、SW20やFD3Sのキャリパーを流用する事で、ベンチレーションディスクとしさらに大きなリアローターとする事は可能なので、予算が許すなら他車種キャリパーを流用し、フロント332mm、リア335mm程度のローターサイズにすると、熱容量もぐっと上がりサーキットでは強い味方になってくれると思います。
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2020-08-23.
EVCの装着
旧型のEVCが故障したため、最新型のEVCに交換しました。
見た目は派手になりましたが、ダイアルが復活したのは好印象です。
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2020-08-22.
ギャラン フォルティス ラリーアート用のビックローターキット
今日は久しぶりに、ギャラン フォルティス ラリーアート用のビックローターキットを装着しました。

とは言え、いつも思いますが、フォルティス ラリーアートは人気の無さが信じれないくらい、乗りやすくて速くて良い車なんですよね。
本当に不人気なのが謎です…。

このキットは、自分がフォルティスの弱点をつぶすつもりで作ったものなので、効き方やフィーリングも一気に上がり、前だけ交換するのに前後バランスもむしろ良くなりますから、とても良いパーツだと思います。
が、これも不人気ですねぇ、謎です(苦笑)
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2020-08-21.
FD3SにARCインダクションボックスを装着しました。
少し前ですが、FD3SにARCインダクションボックスを装着しました。

このパーツは90年代にすごく人気があって何度も装着しましたが、最近はとんとお目にかかる事もありませんでしたので、まだ売っていると言う事にまず感動しました。

ただ、クオリティーは90年代のチューニングパーツのそれなので、フィルターを外すとネジが閉まらないなどそれなりの問題もありますから、ひとつづつ加工しながら装着する必要があります。
特にメーカー指定のとおり、エアポンプの作動を止めてしまうと数々の問題が起きるので、エアポンプは作動させつつ、ポンプの音が小さくなるように工夫して装着する必要があります。

ただ無事に装着できてしまえば、この格好の良さ!一気にエンジンルームが華やぎますから、個人的に大好きなパーツです。

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2020-08-18.
ホイールとAPキャリパーがギリギリ…。
事前に採寸をさせていただきギリギリAPキャリパーが装着できる事を確認していますが、ギリギリ装着できました。

ここまでぎりぎりですと、実際に装着できるまではヒヤヒヤなんですよね(苦笑)
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2020-08-17.
最新型だと思っていたNDロードスターもデビューから5年。
自分の中ではバリバリの最新車種だと思っている、ND5Cロードスターも気がつけば、もうデビューから5年経ち2回目の車検のシーズンになりました。

今回は日常的なエアクリーナー交換やベルト類、オイル交換に加え、ローター研磨、トーコントロールピロブッシュの交換、ダンパーのオーバーホールを実施させていただきました。

国産車の場合は5年5万キロで大きなトラブルが起こる事はありませんが、走りに関する部分はパーツの定期交換を行った方が、良い状態を維持してくれるので乗っていて楽しいです、外車の場合は、5年と言う期間が鬼門であることが多いので、個人的には徹底的なメンテを行った方が良いと思います。

しかし、次々に気になる趣味車がリリースされて、次の車が目移りしていた時期が懐かしいですね…。
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2020-08-09.
NAロードスターのエンジン関係のメンテナンス
NA8ロードスターのエンジン関連のメンテナンスをしています。

すでに10万キロオーバーの個体が多いロードスターは、定期的にメンテしないと「突然死」する事もしばしば。

今回は、クランク、コンロッドメタルやピストンリングの交換等を行う、エンジンの簡単なオーバーホールや、各種センサー、コントローラーの交換を行い、延命措置を施しています。

最近は趣味車の新型車が少ないので、10年前、20年前の車を乗られている方も多いと思いますが、定期メンテをしないと確実に程度は悪くなりますので、定期的なメンテナンスを行う事をお勧めします。
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2020-08-08.
V35スカイラインクーペの実力はいかに
V35スカイラインクーペの実力はいかに。

Zの陰に隠れてしまった感のあるスカイラインクーペですが、だからこそスカイラインでサーキットを走る!と言うツワモノが現れました。

第1弾は中古のアミューズ車高調の組み込み。車高も程よく落ちて試運転した感じではストリートは上々でしたが、サーキットではかなり柔らかいように思いましたので、まずはYZあたりでテストしてその後のチューニングを打ち合わせしたいと思います。

何故中古??と言う疑問を抱く方がいると思いますが、
本当には最初からバリバリに仕上げようと思ったのですが、ドライバーさんは若い子なのでなるべく安くいこうと考えた次第です。
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2020-08-04.
R56ミニのウイークポイント。
R56ミニのウイークポイントだなと思うのは、このサーモスタットハウジングの割れです。

ここが割れると冷却水が漏れるため、場合によってはエンジンブローにつながる危険な故障ですから、定期的に交換をお勧めするのですが、今回も4万キロの走行距離の車ですが、このとおり冷却水がにじんでいました。
走行条件によって傷み具合は違いますので、3〜4万キロで確認作業は行った方が良いと思います。

ただ、R56と言うより外車のこう言ったプラスチックパーツは、おおむね早期に故障する印象が強く、外車は今でも定期点検、早期パーツ交換は必要だと思います。

個性的で走りも楽しい車が多いのが外車ですが、国産車のように乗りっぱなしとはいきませんね。
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2020-08-02.
スプリングシートを作っています。
今日はスプリングシートを作っています。

たかがスプリングシート、されどスプリングシート。この部品が破損する事で事故にもつながりますから手は抜けません。

材質は超々ジュラルミン、強度を意識しながらも軽さを意識して、ピン角が無いよう配慮するなど案外とまじめに作っています。

とは言え、以前はブレーキのベルハットのように軽量肉抜きしていたのですが、さすがにスプリングシート1個が1万円以上するのもどうかと思い、今の形に落ち着いています。
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2020-08-01.
R33スカイラインのモディファイ
鈴鹿サーキットのシケイン入り口でのリアの不安定さを軽減するために、ヘルパースプリングを入れました。

ヘルパーを入れるとインリフトしやすくなり、個人的には好きなセッティングではありませんが、S字やまっちゃんが今のばねレートでとても良いため、メインのレートを下げる事もしたくないため、折衷案として少しだけヘルパーを作動させることにしました。
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2020-07-30.
マクラーレンのハブナックル
レーシングカーよりもシンプルなマクラーレン570sのハブナックルです。

このシンプルさなら、車高を落とすためのナックルは簡単に作れそうです。

車高調を使って車高を落とすと、ロールセンター等のジオメトリの変化を気にしなくてはいけませんが、ナックルのハブの取り付け位置を変更するなら、ジオメトリの変化は気にしなくても良いので、車高を落とす事だけが目的ならローダウン用ナックルを作った方が良いと思います。
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2020-07-28.
NAロードスターは高級車??
NA6CEロードスターがアイドル不調で入庫です。

恐らくはスロットル関係の不調だと思いますが、その値段にびっくり、なんとスロットルだけで13万円もします…。

以前、NA6CEのフロア内装を頼んだら35万円もしたりと、最近のマツダの値段設定には疑問を覚えます…。

でも出してくれるだけ良いと思わないといけませんね。
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2020-07-26.
R33スカイラインは今見るとコンパクト??
デビュー当時はとても大きく感じたR33スカイラインですが、今見てみるとコンパクトにすら思います。
それもそのはず車幅は1780mmしかありません。世界のスタンダード車種と言えばゴルフですが、そのゴルフも現行のZは車幅1800mmもあり、実はR33GTRよりゴルフの方が幅があるのです…。

個人的にはコンパクトな車が好き(軽い車?)なので、最近の大型化の流れはノーサンキューなのですよね。

5ナンバー枠のスポーツカーが多くなってくれる事を祈っています。無理でしょうが…(苦笑)
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2020-07-23.
ピラーの自家塗装はおすすめのメンテナンスです。
車が古くなってくると、黒かったピラーの塗装が剥げてきて一気に中古車感が高まります。
最近はカーボン調のパネルなどが売っているので、そのルックスが好みならそれを選択するのはアリですが、多くの車の場合は半日頑張って自家塗装した方が、簡単にリフレッシュ可能です。

もし、ピラーが艶ありのの場合は素人塗装はあきらめた方が良いですが、つや消しのピラーなら本当に簡単です。

写真のようにマスキングしてカラカラスプレーで軽く塗るだけです。
ここでペーパーで足付けとか考え始めると、むしろ失敗率が上がりますのでただ塗るだけが良いです。
とは言えいくつかのコツがありますので下記にまとめました。

1.マスキングは出来る限り丁寧にする事。
ここの丁寧さで仕上がりの半分が決まります。貼り残しやはみだしが無いよう丁寧にマスキングします。

2.カラカラスプレーはプラモデル用を使う事。
オートバックスやホームセンターなどで売っている、本格?カラカラスプレーよりも、ガス圧が低く塗りやすいです。色はガンプラ世代ならおなじみのセミグロスブラック(半艶あり)、つや消しブラックのどちらか好みで良いと思います。
塗りやすいのはつや消しブラックで、艶を求めるほど塗装技術が必要です。

3.きちんと脱脂する事。
ワックスなどが付いているとうまく塗装できません。マスキング前に中性洗剤で洗い、マスキング後にシリコンオフで塗装面をふくと良いです。

4.仕上がりを欲張りすぎない事。
あくまでも簡単自家塗装を心がけて、完璧な仕上がりを、などと考えないようにしましょう。厚塗りをするのではなく、さっと吹いて黒くなったらOK。はげたらまた塗ると言う心持でトライします。
厚く塗れば塗るほど塗装技術が必要で、技術が無い場合、塗装がたれたり、塗装面にゴムが付着したりして余計に見栄えが悪くなります。

旧車乗りの皆さん、連休はピラーを復活させましょう!
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2020-07-20.
FC3S RX-7のブレーキ強化
少し前になりますが、FC3SのRX7でちょっと変わったブレーキチューンをしましたのでご紹介します。とは言え、プロダクトニュースにも載っていますが(苦笑)

簡単に言えば、FC3SにFD3S後期のフロントブレーキキャリパーを装着するチューニングで、本格サーキット走行でなければまずまずの効きを得る事が出来ますし、少なくともこのブレーキが付いたFC3Sに乗って「全然ブレーキ効かないな」と言う事は無くなります。

ローターは2ピースになるので見た目もカッコ良いですし、純正キャリパーがまだそこそこ安く手に入る今はアリなブレーキチューンだと思います。

フロント ガーランド レーシングローター
2ピース 297mm−厚さ32mm (ノーマル276mm−厚さ22mm)
148,000円 (左右セット税抜き)

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2020-07-19.
役得シリーズ!! マクラーレンMP4-12Cを運転させてもらいました。
役得!! マクラーレンMP4-12Cを運転させてもらいました。

まず、この車はすさまじく速いです。身の毛がよだつと言った加速フィールで、公道で全開にするのは無理じゃないかと言うレベルです。

フェラーリ458と、このMP4-12Cは、578PSの458に対しMP4は600PSと、同じようなパワーなのですが、マクラーレンはターボエンジンなので、中間トルクがけた違いに太く結果怒涛の加速を見せるのです。

乗り味としては、スプリングも減衰の圧側も少なく、ちょっとぽわんぽわんしている感じがありますので、スポーツカーと言うよりはGTカーぽい乗り味で、サーキット走行はもちろんですがハードなワインディング走行でも、インが浮いてくる感じがするので少し怖いかもしれません。
もちろん、一般市販車のそれとは大きく違いますが、R35GTRほどしっかりしていない感じです。

ただ、車体の作りはまんまレーシングカーなので、きちんとセッティングした足回りに交換すれば(出来るのか?と言う感じですが)、ものすごく速く安定した車になると思います。

マクラーレンはチューニング前提なら最強最速のマシンになる気がします。

ハード領域まで運転させてくださったオーナー様に感謝しています。本当にありがとうございました。
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2020-07-16.
R34GT−Rに、APレーシングのリアキャリパーキットを装着。
R34GT-RにAP RACINGのリアブレーキキットを装着しました。

以前、フロントにAPレーシングの6POTキャリパーを導入してくださったお客様が、このたびリアブレーキもAPレーシングにしてくださいました。

元々、前後とも導入してくださる予定だったのですが、あまりにも僕が、前後バランスが重要です。本当に大切です。と連呼するため、逆にバランスが崩れた状態をお試しになりたいと言う事で、まずは前だけを装着なさいました。

結果、早くリアも付けてくれと相成りました。

前だけ大型ローター+6POTは弱く踏んでいる時は良いですが、強く踏むと早期にABSが介入し制動距離が伸びてしまい、せっかくの高性能ブレーキを生かしきれないのです。
前後バランスの重要さをご理解いただけて良かったです。

ABSは年々進化していますが、ドライで介入した場合制動距離は伸びますので、ドライバーがコントロールした方がABS付き車両でも制動距離は短くなります。
雨の場合は楽にはなりますが、やはりドライバー自身がコントロールする方がベターですし、雪くらいの低ミューになるとABSはほぼ確実に悪さします…。

ですから、機械的に前後バランスを取ることは非常に重要で、機械的にバランスが取れる=タイヤのグリップを生かし切ると言う事になり、ABSの介入はギリギリまで行われないのです。

これはどんな大型ブレーキにも当てはまりますので、ブレーキ選びは専門家に任せていただく方が安心だと思います。

今回のリアブレーキは、
APレーシング CP5147キャリパー+ガーランド335mmリア用3ピースローターのキットになります。
価格は495000円です。

ちなみにフロントは、
APレーシング CP5555キャリパー+ガーランド355mm2ピースローターで、こちらは535000円です。
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2020-07-15.
ポルシェ997GT3にAPレーシングのモノブロックキャリパーを装着
ポルシェ997GT3にAP RACINGのモノブロックキャリパーを装着しました。

世界一ブレーキが良いとされるポルシェ911、しかもGT3でさえサーキット走行を重ねるとキャリパーは開いてしまいます。
正直、空冷時代と比較しブレーキはコストダウンが激しい気もします…。

「ポルシェ=スポーツカー」の図式で、走りの性能だけを追求していた空冷時代の911とは違い、水冷時代になり「ポルシェ=高級車」となってしまい、カーナビや内装の豪華さと言った、見える部分に多くの予算を投入しなくてはいけなくなっていますから、仕方ないのかもしれませんね。

今回のお車は18インチをはくために、あえて前記のGT3用の350mmローターと、ブレンボ6POTが装着されていましたが、サーキット数回でペダルフィーリングや効きが悪化すると言う事で、APレーシングのレース用モノブロックキャリパーと、365mmのガーランド2ピースローターを装着させていただきました。

このAP RACINGのモノブロックキャリパーは、最高のパフォーマンスとホイールの選択肢を増やすため、私たちのカタログモデルではないキャリパーを選択し、APレーシングから取り寄せしました。

ルマンなどの本格レース向けのキャリパーなので、それはもう素晴らしいペダルフィールとタッチレスポンスで、高額ですがお客様にも大満足していただきました。
特にストリートでの思いがけないブレーキングでの安心感は素晴らしいとの事でしたから、選んだこちらも嬉しく思うとともにホッとしました。

これらワンオフ品はパーツ輸入時の為替に値段が左右されますが、今の為替レートですとローター等付属させたキットで、およそ130万円になります。

高価ですが、とても満足感は高いと思いますから、是非ご検討ください。
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2020-07-13.
APレーシングのキャリパーオーバーホール
APレーシングのキャリパーをオーバーホールしています。

APレーシングのキャリパーは高い耐久性を誇っていますが、やはりゴムのシールに関しては、使っているうちに固くなって密閉性が落ちるので、定期的な交換をお勧めしています。

また、サーキット走行や、解氷材がまかれた道路を走行すると劣化が激しくなりますので、早めの交換をおすすめします。

販売メーカーとしては、一般走行で2〜3年に1回、サーキット主体では半年に1回の交換を推奨しますが、個人的な印象としては一般走行で5年くらいは余裕な印象で、意外とずぼらでもいけてしまったりします(笑)

デッキではキットのラインナップがあるキャリパーについては、シールを常時在庫していますので、お急ぎの手配の際もぜひお声がけください。
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2020-07-06.
BMW M4からAPレーシングのブレーキ等の取り外し。
約4年お使いになった、AP RACINGのブレーキと、デッキの車高調を、BMW M4から取り外しています。

汚れてはいますが、機能的に不具合は一切なく、パーツの多くの部分は次のお車でも活躍してくれるでしょう。

ちなみに次のお車はGRヤリスだそうです。
M4はよい車ですが、大きくなりすぎ楽しくないから、次は小さくて速い車が欲しかったとの事でした。
個人的にはどちらもとても欲しい車なので、とてもうらやましかったりします。

ヤリスGRは、トヨタがきちんと作り込んでいて、リアにもAPレーシングのキャリパーを装着する事が出来ます。
前後、APレーシングとして、足をきちんと作り込めば、ものすごく速く楽しくなりそうなので、僕たちも期待している車なのです。
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2020-07-05.
S30ZにAPレーシングのブレーキを装着計画。
S30ZにAPレーシングのキャリパーを装着するべく計画しています。

S30Zは今も僕のあこがれで、とても良いイメージの車なのですが、さすがにノーマルだとザ旧車!と言う感じなので、脚やブレーキなどはアップグレードが必要に思います。

今回はリアに電動パーキングブレーキを装着し、リアキャリパーもAP RACINGにする予定なので、どんなキャリパーにしようか?ローターサイズはどうしようか?と試行錯誤しています。

ストリート重視なので、ダストブーツが装着されているCP9200のリア用を選択しますが、フロントは同じCP9200のフロント用にするか、はたまた6POTのCP5555にするかと、お客さんともども楽しい時間を過ごしています。

ブレーキにお悩みの方はご一報ください。
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2020-07-04.
役得シリーズ フェラーリ488GTBに乗りました!
この仕事をやっていてよかったと思うのは、馴染みのお客さんから色々な車を乗せてもらえることです。
とは言え、乗せてもらったからには、確実に純正を超えるパーツを作らなければいけず、仕事に対するプレッシャーは高まります。

そうは思いつつも、このようなスーパースポーツはドアをまたいだ瞬間にアドレナリン全開で、プレッシャーよりも楽しさが上回ってしまいますけど(笑)

最近のフェラーリはハンドルに色々なスイッチが付いていて、乗り込んだ瞬間から「この車は違うぞ感」が漂います。
そんなスパルタンな特別感に浸りつつエンジンを始動すると、そこはまさにエクスタシーの世界で、走り出さなくてもえもいわれぬ満足感に包まれます。

が、せっかくの貴重なチャンスなので当然走らせることにします。

走り出すと、確かに硬さは感じますが、昔のスポーツカーのようなバッタンバタンとした感じではなく、しなやかさも確保されていて、普通に街乗り出来てしまいます。
ただ、それらは柔らかなスプリングと優秀なバンプストップ、そしてトラクションコントロールのなせる業で、その証拠に電子制御を切るとリアのインリフトが目立つようになります。
そこはスポーツカーと割り切るなら少し残念なところですが、多くのオーナーさんがこのノーマルのような乗り味を求めるような気はします。

エンジンパワーは言うまでもなく凄まじく、全開にするのは恐怖を感じてしまうくらいです。正直30%ダウンでも十分すぎます…。

もし日本の道路が速度無制限になって、欧米のようにマナーが上がれば、やっぱりこういった車は最速の移動手段として便利なアイテムになると思いました。
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2020-07-02.
APレーシング PRO5000RキャリパーをS15シルビアに装着 
AP RACING PRO5000Rの4ポットキャリパーを、S15シルビアに装着するためのブラケットを設計しています。

S15シルビア用のAPレーシング ブレーキキットは、すでにラインナップがあるのですが、今回は以前スイフトスポーツに装着していた308mmローターを使用するため、新たにブラケットを設計しています。

308mmをS15に装着するとなると少し小さなイメージですが、ノーマルローターは280mmのため実は少しだけ大型化されるのです。

また、前後バランスを考えると、今回はリアがノーマルのままなので、実はこのくらいのサイズにとどめておく方が良いとも思います。

今回のAPレーシング キャリパー用ブラケットは、左右で78000円で作る事が出来そうです。
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2020-06-30.
BMWミニマガジン 2020年8月号にデッキが紹介されました。
BMWミニマガジン 2020年8月号にデッキが紹介されました。

最近はカー雑誌自体が少なく、取材を受ける事も少なくなりましたが、久しぶりにミニマガジンさんが取材に来てくださいました。

前回までの取材内容は、「APレーシングをミニに装着!」とか、「デッキの別タンク式車高調でミニの走りを極める!」と言ったハードな内容でしたが、今回の内容はダウンスプリングをf56ミニに組み込むと言うチューニングとしてはライトなものです。

しかし、ダウンスプリングもいろいろな工夫を施すことで、低グレードの車高調以上くらいには仕上げる事も出来ますし、それが実現すれば、ダウンサスのみでも満足なさる方がお見えなのも事実です。

ライトだけど濃い内容なので、F56オーナーの皆さん、よろしければご覧ください。
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2020-06-28.
70カムリにストラットバーを装着しました。
コロナのせいで暇なのでは?と、古くからのお客さんが70型カムリにタワーバーをつけに来てくれました。

こういった心遣いに涙が出そうになりますが、そもそもカムリ用タワーバーって売っているの?と思ったら、ちゃんとタナベから出てました。しかも安い!!

早速取り寄せて装着しましたが、これは大いにあり!でした。
エンジンルーム後端には純正で大掛かりな補強材が組み込まれていますから、この部分の剛性が不足がちなのでしょう。タワーバーを装着する事で微振動は減りましたし、ステアリングのしっかり感も一気に向上しました。

カムリにタワーバーは効果的です!
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2020-06-25.
結局 ワーク CR極になることが多いです。
第2世代のGTRなどはホイールのマッチングに悩むことはありませんが、ランエボやロードスター、はたまた外車などでブレーキキャリパーを交換すると、いきなりホイールとの干渉に悩まされることが多くあります。

そんな時に、ホイールメーカーさんにキャリパーキットの図面を送り、装着判定してもらうのですが、多くの車種、キャリパーで接触回避するのがワークのCR極なんです。

いたって普通のスポーツホイールですが、ブレーキ大型化と言えばCR極になりつつあります。

値段も手ごろなので、仕方ないからホイール変えようか、となれるのも定番化の要因かもしれませんね。
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2020-06-23.
GRX133 マークX G’sのノーマル戻し
GRX133型 マークX G,sを売却なさると言う事で、パーツをノーマルに戻しています。

デッキで販売している車高調やブレーキパーツの多くは、一部のパーツを交換や調整をする事で、次に購入される車両にも使う事ができるため、車両をノーマルに戻した方がお得なのです。
今回はブレーキパーツ、車高調、ロールセンターアジャスターなどを取り外しました。

次の車がくるとは言え、こう言った作業は少し寂しいですね。
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2020-06-21.
クリオV6が里帰り入庫。 しかし経年劣化が…。
新車のころからの付き合いのクリオV6が里帰りです。
しかし、20年落ちともなると各部にトラブルやその種をかかえてしまっています・・・。

今回の里帰りの原因はエアコンの不調なのですが、そちらは何とかクリアー出来たものの、エンジンがストールするため、各部を確認していくとトラブルの種がどんどん見つかります。

ただ、この車はもともとが少数生産の希少車のため、パーツの供給はほぼなく、大規模なメンテをしようとしても簡単にはいかないのです。

とは言え、何とかしないといけませんね。
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2020-06-20.
VW ポロ AW型を運転しました。
現行のポロを運転できるチャンスがあったので運転してみました。

GTIではなく普通のポロ、それも1リッターのモデルですが、街のりするには十分キビキビ走りストレスはありません。と言うか今普段乗りに使っている旧型でさえ動力性能には不満が無いので当然なのかもしれません。

旧型と大きく違うのは車体の大きさで、とうとうポロでさえも3ナンバー枠になりました…。日本の道路や駐車場などの多くは5ナンバーサイズで設計されている事も多く、3ナンバーは不便を感じる事もありますから、個人的には少し残念でした。
とは言え5cmですから、まだ使い勝手は良いと言えますし、このサイズになったおかげでファーストカーとしても便利に使えるようになったと思います。

ハンドリングは旧型でも十分良く不満を感じませんでしたが、新型はそれを洗練させた感じで、旧型にあった後部座席の突き上げや、ステア操作に対してのまったり感はかなり解消されています。

ただ、ブレーキは最近はやりのカックンブレーキで、極めてコントロール性能が良くありません…。
ここは改悪と言えますが、近年の欧州のブレーキテストを安価にクリヤーするには、カックンブレーキにするか、かなり高性能なブレーキを採用するしかありませんから、こういった安価な車では仕方ないのかもしれませんね。
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2020-06-19.
アルファロメオ 4C APレーシング ブレーキチューニング
アルファロメオ4Cは、自分の知る限り最も小さいカーボンモノコックを持つ量産車ですから、小型車好きの私としては極めて食指の動くスポーツカーです。

いつものように役得で運転させてもらうのですが、カーボンモノコック車特有のしなやかなボディー剛性、パワフルなエンジンは100点!!と言う感じなのですが、どうしてもブレーキに不満を感じてしまいます。
効きもそうですが、なんだか前後バランスが前効きすぎて違和感なのです…。

そこで今回もオーナーさんと相談し、ブレーキをいじってもらう事にしました。
フロントには4POTのAPレーシングキャリパー+ガーランド2ピースローター。
リアにはガーランドのビックローターを装着し、前後バランスの改善を図りつつブレーキの強化を果たしました。

この組み合わせは、いつものごとく大正解で、これぞスポーツカーと言う沈み込むように効くブレーキとなってくれました。

やっぱり安心できるブレーキって最高です!
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2020-06-17.
NDロードスター YZサーキットにてテスト走行。
LSDのセッティングと、ピロブッシュによるト―コントロールをキャンセルしたND5ロードスターを、ドライバーさんと一緒に瑞浪市のYZサーキットへテスト走行のため持ち込みました。

僕もテスト走行をさせてくださると言う事で、車の動きを確認するレベルにて走らせていただきましたが、LSDのセッティングはばっちり、トーコントロールキャンセルの効果もばっちりと感じられ上々のフィーリングでした。

オーナードライバーさんは、現役でモータースポーツに参戦しているだけあって流石に速く、なんとこの暑さ、使い古しのタイヤで、1.5L FRクラスのレコードタイムである「36秒946」をマークしてくれました。

かなり大きくアライメント等のセッティングを変えたので、今までのベストが出たら良いな〜くらいに思っていたので、結果がついてきてホッとすると共に、とても嬉しかったです。

現役ドライバーはさすがですね。
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2020-06-13.
ND5 ロードスターのチューニング ピロブッシュ
ND5 ロードスターと言わず、マツダのFR車で最もいらない機能と言えば「リアのトーコントロール」だと思います。
FC3S、FD3S、RX8、歴代ロードスターすべてに、色々な会社からトーコンキャンセラーなるパーツが出ている事からも、その不要感がわかります…。

ND5ロードスターも同様で、新しい車なので良くなっているかと思いきや、加速、減速でトー変化させようと頑張っている分、昔の車より悪くなっている気さえします。
ハード走行中の切り返しや、ハンドルを切り足したような時の違和感だけでなく、普通に走っている時にマンホール等を踏むとリアがブル!と動くのは、このトーコントロール機能が悪さをしています。

ノーマルの柔らかい脚でも症状を感じるのですが、脚を固めるとさらに悪い方に感じるようになるので、トーコントロールはキャンセルした方が良いと思いますから、この車両も迷わずにナックルブッシュの2か所をピロブッシュにしてキャンセルしました。

どの部位をピロにするかは、チューナーさんの考えによって違うと思いますが、自分としてはブレーキング時のトーイン変化は残したいので、トレーリングアームはいじらない事が多いです。

その辺の話は長くなるので、ぜひ会いに来てください。
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2020-06-12.
マークX GRMNのメンテナンスと車検
弊社でチューニングさせていただいている、マークX GRMNが車検とメンテナンスのために入庫しました。
今回は2回目の車検、そして走行距離も7万キロを超えたこともあり、少し大規模にメンテナンスさせていただく事にしました。

メンテナンスには下記の3パターンあると思っており、このお車は上級パーツを組み込み、ノーマル以上のパフォーマンスを発揮するようにしています。
・新車時の状態を維持する。
・ノーマルより上級のパーツを投入しレベルアップを図る。
・経年劣化を受け入れ、そのうえで良い状態を維持する。

レベルアップをするのはサーキットやスポーツ走行をするためだけではなく、より楽しくストリート走行をするためにも有効ですから、オーナーさんのご要望にそった形とするのが重要だと考えています。
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2020-06-09.
ND5 ロードスターのチューニング
イメージカラーのソウルレッドがまぶしいND5ロードスターです。

すでにご自身の手によって各部がチューニングされており、すごく格好良く仕上がっている車両なのですが、アンダーオーバー等の挙動がつかみにくいと言う事でご相談いただきました。

お話を伺うと、自分たちもデモカーをセッティングしていった際に、悩んだ事柄でしたので、自信をもって改善策をご提示する事が出来ました。
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2020-06-06.
W177 AMG A45 試運転のインプレ
お客様のご厚意によって、W177型 AMG A45を試乗させてもらう事が出来ました。

外観の第1印象としては「かなり大きくなった。」と言うものでしたので、もしかして旧型の方がスポーツカーとしては面白い車なの?と思いましたが、走り出した瞬間にその思いは無くなりました。
全方位きちんと進化していて驚くくらい良い車になっていました。イメージとしては2型くらい新しくなった印象で、個人的に運転した4ドアスポーツ車両の中では一番洗練されていると思いました。

何がすごいかと言うと、メルセデスらしく高い剛性を感じる車体と、すべての部分をきちんと調和させている事で、車体剛性ばかりを上げた車のように、ブッシュがたわんでいるなとか、サブメンバーが動いているなとか感じないのです。
とにかくすべての動きが自然で驚きました。

もちろん脚やブレーキは市販車のそれで、リニア感やタッチをAPレーシングのように求められるレベルには達していませんし、脚も「固い純正感」はひしひしと感じますが、アウディRS3や国産スポーツセダンよりはかなり自然に仕上げられていて感心します。
瀬戸のチューニングショップのおやじに感心されても、AMGとしてうれしくはないでしょうが、スポーツセダンのカテゴリーではぴか一の仕上がりに感じました。

ただ、ここまでまとまると旧型の「未完成感」に良さを感じたりして、人間のわがままさを実感します…。

AMG A45談義をしに遊びに来てください。
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2020-06-03.
フロア切削機械のパーツを製作中。
車ではなく最近増えている異業種部品の加工です。

今日はフロアを切削加工する機械用のパーツを作っています。
これら機械のパーツは鉄で作られている事が多いのですが、材料をジュラルミンに置き換える事で軽量化を図る事ができ、結果として設計の自由度が生まれますから、今まで出来なかった機械を作る事が出来るようになります。

車のパーツも楽しいですが、こう言ったパーツを悩みながら作るのもとても楽しいですね。
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2024-05-10.
運転支援システムについて
最近、デッキ中山が運転支援システムにはまっているのは以前もお話ししましたが、意外にも?高い興味をお持ちのお客様が多く、そこそこ多くのご質問を頂くため、自分が体感した限りで恐縮ですが各社の運転支援システムについて主観を述べさせていただきます。

このブログを読んでいただける方は下記の内容はご存じだと思いますが、運転支援システム信者を増やすために(信者が増えれば進化スピードは加速しますからね)、少しだけ解説します。

まず、ここで言う運転支援システムはスバルが大々的に宣伝している「危険回避ブレーキ」ではなく、車両がハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御しながら道路を走る事とします。

ですからポイントは二つで、
1.車速を自動調整してくれるクルーズコントロール。
2.ハンドルを自動制御して道路からはみ出さないようにしてくれるレーンキープ。
各社言い方が違いますが、この2点が運転支援の肝だと思います。

また、各メーカー下道での使用を推奨していませんが、それは現時点では信号で止まってくれる、交差点を曲がってくれる車両は一台も無いからだと思います。

自分はそれを踏まえたうえで下道での使用も重視しています。状況的にバイパス道路であれば極めて自然に使えますし、ある程度の加減速を必要とする道路でもレーンキープを作動させる事で、ステア操作のシビアさはかなり低減すると思います。

それなりに乗った事のある車は下記のとおりです。

トヨタ:現行プリウス、現行クラウン、レクサスNX、現行カムリ、現行RAV4、GRヤリス
日産:V37スカイライン プロパイロット2、ノートオーラ プロパイロット、エクストレイル プロパイロット、アリア プロパイロット2
スバル:現行レボーグ アイサイトx、クロストレック アイサイト ツーリングアシスト
マツダ:マツダ3、CX3
三菱:現行アウトランダー
ベンツ:現行S(型式知りません…)、CクラスW205,206、A45W177,W176
アウディ:RS3 後期8V型、A3 8Y型
BMW:G82型M4、G20型318

自動車メーカーが喧伝している高速道路で運転支援に関しては、現行のドイツ勢、日産プロパイロット1も2も、現行スバルはほぼ互角と言って良いです。と言いますか「差はあるけど実用できる」と言って良いです。

トヨタ、マツダ、三菱は、ベンツとしてはシステムの古いW177にも明らかに負けていますし、第2東名のような真っすぐに道は大丈夫ですが、首都高速や中央道はクルーズコントロールしか使えないと言って良いと思います。
この3社で言うと、現行のクラウン、プリウスは、三菱やマツダよりは明らかに良いけど、ドイツ勢、スバル、日産とは比較にならないくらいダメですから、運転支援目当てで買う価値は無いと思います。

また、ドイツ勢の中ではベンツ(現行に限る)が良くて、アウディとBMWはスバルよりは認識性能が高くレーンキープも外れませんが、BMWよりはアウディが少し良い印象です。
日産はV37プロパイロット2は現行ドイツ勢には負けていますが、アリアのプロパイロット2ならドイツ勢以上と言う感じです。
レーンキープ能力はほぼ外れないと言う点でドイツ勢と互角ですが、ナビに目的地をセットすれば、ジャンクションでは車線変更を促してくれますし、休憩ポイントを入力すればパーキングへの進入も促してくれますし、例えば大井松田付近のカーブでは減速もしてくれますから、総合的には日産プロパイロット2が高速では一番です。

ただ、下道のレーンキープ能力と言うか認識能力では、国産勢はドイツ勢には全く歯が立たない感じです。
ドイツ勢トップはやはりベンツなのですが、アウディとベンツは実用上ほぼ同じと言えます。
アウディはベンツと比較すると停止時のブレーキングが急なのと、信号待ちの停車車両はほぼ認識しません。と言いますか「本当は認識はしているけど、しない制御になっている」と言う感じです。非常に残念ですね…。
停車車両に関してはBMWはキチンと認識しますし、ブレーキのかけ方も上品ですが、レーンキープ能力は明らかにアウディが上ですから、どちらを取るかでBMWとアウディは評価が分かれると思います。
ただBMWには他の2社に無い強みがあり、それはクルーズコントロールのスピード設定を減速側に変更した際の車速の落ちが早いと言う事です。
BMWは強いブレーキを必要としないカーブなら、クルーズコントロールの設定速度をゲームのように左手で変更する事で、加減速が必要なカーブをスイスイと足を使わずに走る事が出来ますが、ベンツとアウディは車速設定を変更しても、ゆっくりとしか車速が落ちないので、結局足ブレーキを使う必要がある事が多いです。
下道におけるレーンキープは、どのメーカーも完全には行ってくれませんから、結局ハンドル操作をドライバーがやる事になりますので「ハンドルは自分が切るもの」と、定義した場合はBMWが実用上優秀と言う事になると思います。

日産、スバルは、ドイツ勢にはレーンキープの認識、ハンドル制御も敵わないですし、クルーズコントロール使用時の減速速度もベンツ等と同じでゆっくりなので、下道は真っすぐな国道やバイパス道路でしか使えないと言ってい良いかもしれません。
トヨタ、マツダは、スバルや日産以下なので、バイパス道路でも緊張感が漂いますね…。

下道でも運転支援は、ドイツ勢は「車の自動運転をドライバーが支援する」と言うような感じですが、日産、スバルは「人間の運転を支援している」と言って良いと思います。

ただ、スバルは「衝突防止」に関しては流石です。アウディのように信号待ちしているほかの車両に突進する…事はなく、確実に止まってくれる安心感はベンツよりも上に感じましたから、運転支援=他車とぶつからないとお考えの方にはピッタリだと思います。

まだまだ進化の途中の機能ですが、付いていて迷惑と言うレベルではなくなってきていますから、今後の進化が楽しみです。
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2024-05-04.
E46M3にAPレーシングを装着
E46 M3にAPレーシングのPRO5000R 6POTキャリパーとガーランド2ピースローターを装着しました。

本当は前後APレーシングのキャリパーといきたいところですが、予算の関係でフロントのみの装着です。
後期の車両なのでノーマルフロントローターは340mmなのですが、前後バランスを考慮して332mmにサイズダウンしました。

普通だとデチューンになってしまいますが、コントロール性十分のAPレーシング6POTキャリパーとする事と、ローター厚みをノーマルの28mmから36mmとする事で熱容量も確保しましたので、前後バランス、効きの良さ、連続走行への余力、すべての項目でノーマルを大きく上回る事が出来ています。

しかし、E46のサイズは大きすぎず小さすぎず本当に素晴らしいです。最近の車はどんどん大型化していっていますが、日本の道路事情にはアンマッチな気がします。
余計なお世話ですが「そんなに乗りにくいなら小さい車にしたらよいのに」、と思うシーンの目撃回数は近年確実に増えていますね…。
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2024-05-03.
ND5ロードスター 4回目の車検
自分の中ではごく最近の車と言う印象ですが、今年4回目の車検を迎えるND5ロードスターです。

群サイを走らせたのも9年も前になるんだと少し驚きですが、9年経っても全く色あせないこの車の魅力にも驚きます。

定期的なメンテを行っていますから、走行16万キロを超えてもなおシャキッと走りますし、楽しい走りも健在ですから、いけるところまで持っていようと思います。
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2024-04-28.
KC2型 レジェンドに APレーシングのブレーキキャリパーを装着しました。
車両全体の写真を撮り忘れてしまいましたが、KC2型レジェンドにAPレーシングのキャリパーと、ガーランド2ピースローターを装着させていただきました。

今回使用したキャリパーは、以前乗られていた車両に装着されていたものを継続使用し、ローターとブラケットのみを新規製作しましたので、導入コストはある程度抑えられたと思います。
APレーシングのキャリパーは使用用途と車両のサイズが近ければ、多くの場合流用使用できますから、車両の買い替えの際もキャリパーは継続使用できることが多いので、車両が代わりながらも15年くらい使用なさる方も多いです。
ロードスターからGTRみたいなパターンは流石に無理ですが…。
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2024-04-21.
アウディ8Y型 A3のホイールとタイヤを交換。
アウディ8Y型 A3のホイールとタイヤを交換しました。

通勤車なのでノーマルで乗ろうかと思っていましたが、運転支援システムのハンドルの切り方が少々急で、ノーマル16インチタイヤだとタイヤがよれるのが分かるため、よれを感じない程度のタイヤにしようと思い直したのです。

と言っても、ホイールもタイヤも手持ちの中古品です…。
ホイールは懐かしのボルベットで、上級グレードの純正とほぼ同じサイズの8JJ+45。1mmホイールが外に出来るだけなのでディーラーさんにも普通に行けます。

タイヤはGR86で200kmだけ走行した、ピレリーPゼロの225/40−18です。これまた上級グレードの純正サイズです。
何故ミシュランや国産タイヤでなくピレリ?と思われる方もお見えだと思いますが、PZ4になってから結構良くなったのと、F1で使っているからと言うミーハーな理由です。

今回ツライチを狙わなかったのは、運転支援システムの誤動作を考慮してです。ノーマルサイズならしようがないですからね。

運転支援の誤動作で思い出しましたが、以前のブログで書いた車間距離設定が出来ない問題ですが、未だに解決していません。
と言うよりアップデートするのか、出来ないのか、やらないのかやるのかの返事すら、アウディージャパンから連絡がありません。
ディーラーさんもアウディージャパンからの明確な回答が無いとの事でした。

少し詳しい人に聞くと、そもそもアウディージャパンは単なるインポーターで、がっちりとした技術部門が無いとの事でした…から、アウディジャパンに技術的な問題の解決能力は無いようにも思い始めています。
同様のプログラムバグ的な事があった場合、メルセデスやBMWはプログラムアップデートなどで対応しているみたいですから(ヘッドライトの不具合も含め)、アウディは頼りないと言わざるを得ません。

車そのものはとても良いだけに残念ですね…。
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2024-04-11.
ND5型ロードスターにAPレーシングのキャリパーを装着
ND5RC型ロードスターにAPレーシングの4POTキャリパーと、バランスを取るためにリアにはガーランドビックローターキットを導入してもらいました。

個人的にNDロードスターは、純正サイズの16インチよりも17インチの方がフィーリングが良いと感じているため、17インチ化をおすすめしていますが、もう一つの利点がブレーキサイズを大きくする事が出来ると言う点です。

1トンそこそこで、あまり馬力が無い車なので、大きくするにも限度はありますが、それでもやはり大きなサイズのローターの方が有利なのです。

ND5ロードスターは、ノーマル時のブレーキ前後バランスはあまり良くなく、フロントばかりが効いてしまうのでリアをより利かせたいのです。
リアローターは弊社がソリッドディスクで安定できると判断している最大径の315mmとし(リアの効きは最大を確保)、フロントはタイヤや足周りとのバランスを見ながらサイズを追い込んでいきます。

今回は足が固めてあるのでフロントは290mmとしました。ノーマルの大径ローターが約280mmなので径自体はあまり大きく出来ていませんが、ノーマルブレンボや片持ちキャリパーからAPレーシングのキャリパーに置き換えるだけで効きは一気に増しますし、熱容量もノーマルローターよりも厚くする事で大幅に向上させる事が出来ます。

ロードスターはこう言った細かなセッティングに対し、きちんと応えてくれる車なのでセッティングのし甲斐もありますね。
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2024-04-09.
MZ11 初代ソアラのブレーキ採寸
MZ11型 初代ソアラのブレーキ採寸を行いました。

この車にあこがれたアラフィフの方も多いと思いますし僕もそうでした。
今見ると当たり前に古い車なんですが、一世を風靡しただけあって見飽きない良い形をしていると、しみじみと感じます。

デッキでは旧車のパーツも「意外と」作っていますので、古い趣味車にお乗りの方は是非お声がけください。

足やブレーキのチューニングパーツだけではなく、エンジンチューニングや、燃料タンクやラジエターなども「意外」とやっています(笑)
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2024-04-01.
アウディ 8Y型 A3スポーツバックを導入 やはり輸入車は…。
V37スカイラインの乗ったおかげで、すっかり運転支援システムの虜になったデッキ中山ですが、僕が買ったスカイラインは2018年式モデルだったので、プロパイロット2は搭載されておらず一般的な運転支援システムでしたから、レーンキープはするものの70km以上でしか動作せず、かつかなり信用ならない感じでしたし、クルーズコントロールも停車からのスタートはほぼしてくれず、基本30km以上での動作でしたから、最初は感動したものの段々ともっと良い運転支援システム搭載車が欲しくなりました。

自分なりに情報を収集し、ほぼ全ての運転支援システム搭載車を試運転した結果、一般道での動作を含めると、メルセデスのCか、アウディA3、同じシステムを搭載するゴルフの3車種が国産含め最も優秀でした。
国産勢は日産とスバルが優秀でしたが、高速道路はドイツ勢と同等ですが、下道の動作はかなり劣りました。
最も優秀だったのはメルセデスCクラスでしたが、お値段が高いのとスカイラインと同等な車体寸法で、正直大きさを持て余していたので、アウディA3を選びました。

その他の国産勢は、はっきり言ってこれら車種には全く及んでおらず、その時点で選択肢から外れました。
正直、マツダ3とプリウスは色々な面で気に入っていたので、もっと頑張って欲しいなと心から思ったのを覚えています…。

最後まで新車にするか中古にするかを悩みましたが、新車にするとメルセデスCの中古が買えてしまうため、走行1万キロの認定中古車のA3としました。
ただ、中古を選んだことで後に実に微妙な思いとなる事になったのですが…。

A3が納車され運転支援は素晴らしいの一言で「買って良かった」の一言です。国産車と比較しやはりシャシー剛性やダンパーのセッティングはうまく、その点でも極めて良い印象です。
あと燃費が実に良くて平均15km/L以上、高速道路では20km/L以上走るので懐にやさしいです。

ただ、2点オイオイと言う点があり、もしここが気になるなら買わない方が良いと言う内容なのでお知らせします。

一つはクルーズコントロールの起動の仕方によっては、車間距離の調整が出来ない事です。

ACC(トヨタ風に言うとレーダークルーズコントロール)を、前向きに使っている方は分かっていただけると思いますが、自分の足は楽になるものの、手の方は車間距離と設定車速を割といじりながら走らせるようになります。
その車間距離の調整が出来ないと言うのは、まあまあ不便なのです…。

この症状は2024年式の車両では発生しませんし、エンジンも制御装置も2021年式と簡単に調べた限り同じなので、単にプログラムを現行のものに入れ替えれば済むと思うのですが、現状アウディジャパンとしてはやる気無さげです…。

あとヘッドライトが約2年半しか経っていないのに、細かいヒビ割れで一杯だと言う事です。しかも表面のハードコートかと思いきや、よーく見るとレンズ内側もひび割れているのです。
表面のハードコートだけならプロテクションフィルムを貼るなどしてある程度予防出来ますが、内側は予防策を取る事すらできませんから深刻です。

仮に新車保証期間内で交換してくれたとしても、保証は新車から3年なので、その後は自費交換となってしまいますから、外観を気にする方には辛いポイントに思います。

ちなみにA3のLED仕様で左右約34万円、RS3だと約70万円と高額なので、材質の改善をしてもらいたいと思ってしまいます…。
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2024-03-24.
GRX133型 マークX GRMNの車検整備とブレーキリフレッシュ
GRX133型 マークXにはGRMNと言うマニュアルミッションを搭載したスポーツモデルがあります。
2回販売されましたが、共に限定生産だったため一瞬で売り切れてしまったので幻の車感すらあります。これはその第1段の車両で、確か100台限定だったと思います。

今回は車検整備と、それに伴いブレーキのリフレッシュ作業を行わせていただきました。真新しいローターが輝いています。

あと、この車両はフロントバンパーが落ちてきてしまうようで、それの点検と対策を行いました。まだ正解か分かりませんが、これで合っていると良いなと思い行っています。

しかし、NA V6 3500CCと言うのはエンジンの一つの最適解のように思います。
低速トルクもあり、パワーもあり、回り方も極めて良く、試運転でニヤニヤしてしまったくらいです。
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2024-03-15.
アウディ 8S型 TT-RSにAPレーシングPRO5000Rを装着。
アウディ TT-RSの8S型に、APレーシング PRO5000Rの6POTキャリパーを装着しました。

個人的にコンパクト&ハイパワーな車は大好きなので、このTT-RSも極めて好きな車の一台です。
ただ、TTはこの型で終了との事で極めて残念です。

ノーマルブレーキではサーキットで力不足と言う事で、フロントはAPレーシングのキャリパーとガーランドの2ピースローター、リアはガーランド ビックローターに交換です。

この車両も最近のノーマル車の流れでフロントばかりよく効きますが、結果早期にABSが介入してしまい、ブレーキ性能を発揮できないばかりか、ブレーキのオーバーヒートにつながっていました。
APレーシングの6POTキャリパーとする事でノーマルよりもコントロール性を向上させ、前後ローターサイズの見直しで、かなり良い姿勢でブレーキングできるようになりました。

ローターサイズはフロント380mm(ノーマル+10mm)とし、リアはビックローターで335mm(ノーマル+25mm)としたのですが、正直フロントは365mmの方が前後バランスは良かったです。
ノーマルブレーキサイズより小さくする勇気を持って、お客様にお勧めするべきだったと反省しています…。
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